2023年度 幹事シリーズの振り返り
当ブログをご覧いただきありがとうございます。エンジニアの高橋です。今回のブログは『幹事シリーズの振り返り』という内容です!
幹事シリーズとは?
ユーティルではWebサイトや動画を作成したいお客様、システム開発を依頼したいお客様などに向けてメディア運営を行なっています。
社内では幹事シリーズと呼ばれ、2023年12月時点で12種類のサービスを展開しています。
今年度に入る前の課題
幹事シリーズの統合への課題
2022年の段階ではWeb幹事 / 動画幹事 / システム幹事の3幹事があり、GitHubのリポジトリが各サービスで独立していたため共通部分の改修を行うにも3つのリポジトリで修正対応が必要な状況でした。
また、2023年には営業幹事や補助金幹事など8幹事が新規で増えるプロジェクトがあり、保守管理をしていく上でもリポジトリが分散している状況を是正していく必要がありました。
効率化に向けての課題
サービスを更に展開していくだけでなく、既存のWeb幹事 / 動画幹事 / システム幹事に関しても機能面などのブラッシュアップが必要な状況でした。
私が入社した今年の2月頃、社内では「横方向と縦方向でサービスのスケーリングをどう行なっていくか」について各部署とやり取りを重ねていました。
2023年度に行なった幹事シリーズの取組
(ユーティルは11月決算なので12月から新しい期を迎える形になります)
共通基盤による開発効率の改善
2023年で特に大きかったのは、共通基盤の開発です。
新しくリリースされた8つの幹事シリーズは共通基盤に乗せることで、新規の幹事サービスの開発メンテナンスコストを下げることができました。
開発チーム内では共通基盤のことを新幹事システムなどと呼んだりもしています。
詳細についてはこちらの記事もご覧ください。
他部署の業務効率化に向けての取り組み
開発効率だけでなく、他部署の業務効率改善などにも着手をしてきました。
特に規模として大きかった一例としては、月100本の記事をリリースし続けるマーケティング部の業務効率改善のプロジェクトでした。
幹事の改善で重要にしているポイント
効率の改善
CVRなどの数字的観点はさることながら、開発効率や記事入稿機能など『売上を作り出す』という視点以外にも『作業効率を改善することでコストを下げる』という点を重要視しています。
要求分析段階から一緒に何をしていくかを決めていく
以前は社内受託のような形でチケットで来た依頼内容を実装対応するケースが多く、解決したい課題自体にアプローチができていませんでした。
相談レベルの時点から話をしてもらうことで、「もっと簡単な方法」「得たい結果として何が得られればいい?」という段階から課題解決へのアプローチを一緒に決められるようになり、結果として様々な機能のリリースを進めることができる体制になってきました。
反省点
技術負債の返済
システムは作って終わりでなく、実際の運用を通じて成長していきます。
後から「こうしておけばよかった」を語る時間より、「〇〇みたいな機能があったらもっと良くなる」という前向きに挑戦していく姿勢でスピードを意識して開発を行なってきました。
その姿勢が強みでもある一方、どこかで技術負債を返却していくフェーズも必要です。
共通基盤の上に乗っているのは2023年リリースされたもので、Web幹事 / 動画幹事 / システム幹事の既存の3幹事に関しては段階的に機能移行など、一部進行しているものの移行しきれなかったのが心残りです。
2024年上期にかけて引き続き改善を進めていきます。
複数部署を跨いだ施策が増えてきた
新たに実施しようとする施策が複数部署のオペレーションなどに絡むケースが直近で特に増えてきています。
開発部は各部署からの依頼のハブ的な立ち位置にいるケースが多いため、〇〇幹事や〇〇部というサービスや部署の枠を超えて動いていける開発チームになっていく必要があると感じています。
2024年度に取り組むこと
開発部としてだけでなく全社的な視点での効率や費用対効果を追求し続けること、その為に開発部内でも連携を取りながら個人個人が主体的に関連部署に働き掛けていける強いチームになっていくことが大事だと捉えています。
まもなく入社して1年が経過しますが、いい意味で失敗を恐れない組織だなというのが1番の印象です。2024年も挑戦し続けていきます!
まとめ
2024年は「技術で何の課題が解決できるか」というだけでなく、「事業全体をどうやって更に発展させていくか」という変化と挑戦の年になりそうです!
事業の成長を楽しみながら開発していくことができる良いチームです。
「実際どんな雰囲気なんだろう?」など興味がございましたらお気軽にお話できると嬉しいです!