2023年度 開発組織の振り返り

 
こんにちは、開発部 CTOの横道です。
3名から始まった2023年度の開発組織ですが、現在は2名増え5名体制になりました。
2名増えただけでチームとしてはかなりの変化がありましたが、人の変化以外に組織で取り組んだことやそれによる変化もありましたので、2023年度に振り返りとともにご紹介したいと思います!
 

開発組織で取り組んだこと

2チーム体制へ

最初にお話した通り開発チームに2名がジョインしてくれました!
まだ小さい規模の組織なので2名増えるだけで大きく違ってきます。2022年度までは会社全体の人数がまだ少なく、五月雨式に開発依頼を各所から出して頂いても問題ない状態でしたが、人数が増えてきて収集がつかなくなってきました。
 
開発依頼の連携方法を見直しを行い、このタイミングで開発チームを2チーム体制に変更しました。狙いとしては開発チーム全員ですべての開発依頼に対応すると対応幅が広すぎて理解・把握するだけで時間がかかってしまいます。そのため顧客集客と業務提供の2チームに分けて対応することにしました。
結果的に属人化してしまった部分はありましたが、会社のフェーズを考えたときに一定そうしたものは出てしまうのでこの体制は正解だったと思います。
 

開発ブログの寄稿

エンジニア採用に置いて開発ブログを展開していることは強みに繋がります。一定執筆コストが掛かってしまいますが、エンジニア採用の難易度を考えると許容すべきコストだと考えています。
ユーティルのように開発組織に数名くらいしか居ない企業では開発ブログを運用していない企業が多く開発採用サイトやブログを見てイメージが湧いたという候補者の方が多数お声を貰っていて実際に効果がでています。
今後も継続的に採用を行っていきますのでこういった広報の取り組みは継続していきたいと思います!
 
2023年度の記事のピックアップです!
社内のコミュニケーション
 
業務効率化施策
 
 

技術水準の底上げ

開発施策に追われているとソフトウェアの設計や開発効率を上げるための施策については後回しになってしまいます。
「余裕ができたら」になりがちですが、その余裕が来ることはそうそうないですよね。少し時間ができたとしても中途半端な状態で施策が止まってしまってしまうケースはよくあるはずです。
そこで外部の方に副業で参画していただき開発効率化や技術水準の底上げのお手伝いをしてもらうことにしました。
 
やっていただいたことは以下です。
  • プルリクエストの確認
  • CI / CD の導入・サポート
  • テストコードの導入
  • 開発環境整備
 
開発の片手間にプルリクエストを確認していたら忙しくてどうしても見きれないとか出てきますが、プルリクエスト確認をメインで受け持ってもらっているので細かいところまで見ていただけていたり、PHPバージョンの新機能についても教えていただいただくことができていて、これだけで手伝っていただいてよかったと感じました。その他にもCI / CDの導入で開発効率を上げる基盤を作ってくださり本当に助かっています。
 

勉強会の取り組み

今年度から開発組織内・組織外(全社)に対して勉強会を実施してきました。
開発内では輪読会を実施し、システムを作らせる技術という書籍を題材にしてシステムの発注者目線で何を伝えるべきかを学んでいます。
要求定義の段階で考えないといけないことや溢れる要求をどう整理して優先度付けしていくか説明されていますので、大きい規模の開発案件が題材になりますが興味を持っていただけた場合は是非読んでみてください!
 
全社向けにはWebサイトにまつわる話やCMSとは何かという勉強会を行いました。
ユーティルの事業ではWebサイトやシステムを作りたいお客様と接するので、Webサイトや要望の多いCMSについて詳しく知っておいたほうがいいサービスを提供できるという意図で実施しています。
お客様のデジタル化を進めるためには社内のデジタル知識を高めていかないといけないので、継続的な全社課題と捉えて来期も何か寄与できればと考えています。

注力した点

権限移譲

技術水準の取り組みや勉強会の取り組みをご紹介した通り、2023年度は開発組織のレベルアップに注力しました。スキルのレベルアップだけではなく、事業部門との連携をメンバーに任せる権限移譲も一つテーマとして進めてきました。
連携だけではなくプロジェクトを推進するメンバーも出てきて組織としてだんだん頼もしくなってきたので、2024年度は更に権限移譲を進めて開発組織として強く頼ってもらえる存在を担っていきたいと考えています。

システムの基盤改善

組織とは少しずれますが、古いシステムの基盤移行も今年のテーマとしていました。今の状態では今後の事業成長に耐え切れないと判断して統合を2022年度に決断しましたが、本格的に動いたのは2023年度でした。
既存のシステムが予想より複雑だったため今年度中に終えることが出来ませんでしたが、メイン機能はほぼほぼ移管することができたので2024年度はやり切って完遂させていきたいです!

反省点

採用での苦戦

年間通して採用活動を行ってきましたが予想以上に苦戦しました。エンジニア採用はずっと行ってきたので厳しい戦いだとは思っていましたがそれ以上でした。
反省の一つとして、事業の中長期をスカウト文や資料に落とし込むことができておらず、候補者様たちに刺さっていなかったことが挙げられます。
中長期に行うことが不明確な状態では「中小企業をデジタル化する」と抽象的なことを掲げているユーティルでは結局何をやるのかがわからず響かないものです。そういった状態を長く続けてしまったのは本当に反省すべきことでした。

2024年度に取り組むこと

一人一人が推進者へ

今年度は3名採用予定で合計8人で開発組織を作っていく計画をしています。人数は増えますが、事業としてとても重要なフェーズに差し掛かっているのでやることは以前よりももっと増えていきます。
権限移譲で事業部門との連携を徐々に移管していきましたが、2024年度は全員が事業部門と直接連携して推進できるレベルまで引き上げることで、事業成長を加速させられる組織にしたいと考えています。

開発機転で事業貢献できる組織へ

一番のテーマとして掲げていることが、開発が売上を作り出すことです。
直接的に物を売れるわけではないですが、営業部門の効率化や作業品質向上を行うことで売上貢献を行なったり、お客様が制作会社と商談しやすい環境を作ればお客様の発注率が上がるかもしれません。そういったアイデアを開発組織起点で発案し進めていくことを行なっていきます。
この取り組みは簡単には実現できないと考えていますが、その環境で開発できるのはやりがいがあってとても楽しい状態だと思いますし、会社としてそういった組織があることはかなりの強みになるはずなのでチャレンジしていきます。

終わりに

2024年度は開発だけではなく全社的にも変化の年になると思いますので、目まぐるしい1年になると思いますが例年より更に気合いを入れて頑張っていきます!
取り組みや組織に興味を持っていただけたらお気軽お声がけいただけると幸いです!